目次を開こう!

 あなたは世界のことがわからない、とおっしゃってらっしゃいました。

 あなたは無事に、世界をわからない、として終了させるのではなく、無事に世界へと身を投じ、その結果破壊されてしまいました。破壊されたのです。よかったではありませんか。あなたの想像の世界は文字通り破壊され、あなたは次のページへとやっと向かえるのです。あなたの想像では、うまくいくと思っていました。絶対に成功するのだと、なんとか言い聞かせて挑戦したのです。それだけで、よかったではありませんか。あなたは世界の意味を一つ知ることができた。前までのあなたは、わからないものをわからないままに放置していた。しかし、駄目だったということがわかった、ということは、駄目でないこともわかる、ということです。

 つまりページを進めるのはあなたしかいなかった。あなたは謎の一部分を垣間見ることができた。それでよかったのではないでしょうか。世界は終わりません。あなたがどうなろうと、世界は続いていきます。あなたは、人生という本の1ページ目の目次で止まっています。目次には沢山の章があります。

 

のび太・・・11

沈む夕日・・・14

キャタピラという言葉・・・27

黒縁メガネをかけた人・・・43

努力・・・56

九州で生まれ育った人・・・67

魚の実際・・・73

女性の服装・・・82

急に走ってる人が出てくる道・・・87

俺が使っていたスタンプを使っている女性・・・98

シンジ(エヴァの)・・・109

舘ひろしという生き方・・・113

女性の金玉・・・120

 

 そのいくつかの章のページを開かずに、目次であれこれと文句を言うことを、あなたはやめたのです。「のび太」を開いてみてください。どんどん、ページをめくるのです。ページは無限にあるのです。目次だけで、その先を想像しないでください。そこにはあなたの想像を超えた、不思議な展開があるものです。そのことに、気づけたではありませんか。では、今回あなたが読むことができた「女性の金玉」の内容を、少しでいいので教えてもらえませんか。

 

「わかりました。女性には金玉がある。それは「関係」という金玉である。男についている金玉はかなり意味がないが女性には「関係」の金玉があるのだ。なぜ女性同士があれだけ仲良くするのか、皆さんは知っていますか?それは関係の金玉を持っているからです。何事も共有しています。例えばどうでもいいことを報告し、どうでもいいことでも楽しんでみせる。それは彼女たちには「場を安定させる」という意識があるのです。つまり私たちが快適に過ごすためには、何よりも場を安定させる。そのためには全ての労力を尽くす。金玉からスタートされたにも関わらず、女性は関係の金玉を持っているのです」

 

こんなんだったら別にページ開いた意味なかったな・・・他に開いたページはありますか?

 

「ビール、という189ページ目の短編を読みました。」

 

どんなんでしたか?

 

「いきます。えー、 1杯目に必ずビールを頼む人、とても多いんだけど、それが長年不思議で。それは結構、みなさんビールが飲めるということらしいです。で、まあ1杯目はビールを頼むんならそれでいいか、という感じらしいです」

 

結構やばいですね。中学生が親に聞いた話くらいの薄さですね。もうちょいまともなやつないですか。

 

「本気のやついきます。265ページ目、イメージの話。 私たちは生きている時に、私というものを大事にしているから不安になる。まず私たちは、生きていると過去のことや今起こっていることを見て、そこで何かしらの感情を覚える。しかし、私は気づいたのだ。その起こっている現象と、世界と、私が感じた言葉や感情は、何の関連もないと。なぜなら、全ての現象は原因や条件があって生じているものであって、そこに実体はないのです。その現象の中に「私」というものを固定させて、イメージによって苦しんで気持が死んでいくのはおかしなことだ。だって、世界はすべて「偶然」そうなっただけのことで、そこで生じる感情や思いが私の全てではないのだから。じゃあどうすればいいのか? 私たちが感じる思いや言葉、イメージと距離を取ることを覚えるのです」

 

 めちゃくちゃいいページ開いてますね。ページを開くのが得意なんじゃないですか?他にいいページありましたか?

 

「あります。392ページ、犬の気配。 犬には気配があります。結構いるということがわかるのです。犬は結構歩いています。なんでなんですかね?あれは犬以外を見つけている時間らしいです。あと料理をしている人を見つけたいらしいです」

 

なんかゴミみたいなページも結構開かれているんですね。引き続き頑張ってください。ぜひ海とかに行ってみてください。