こんにちは、石川と申します。
突然ですが皆さん、お湯を沸かしたことがありますか?
突然言われて驚いているでしょうか。あなたがお湯を沸かしたことがないのは、恥ずかしいことじゃないのです。
それだったら、今まで私が悩んできたお湯を沸かしてはいけないという気持ちは何だったんだ、という怒りが湧いてくるかもしれません。
それは心が、突然お湯を沸かしてもいい、という事実に驚いて、行き場を無くしているだけです。
あなたはお湯を沸かしていいのです。
思い返せば私も、学生の頃はいつもお湯を買ってきていました。
しかし、気丈に振る舞い毎日新品のお湯を買ってきてからというもの、誰も私の所へはやって来なくなりました。
何が透明だ、ポットになりたい人なんだと、話を聞いてくれません。
挙げ句の果てには昼休みになるとみんなが僕の所へ来てカップラーメンを食べるための行列を作る以外は、全然見向きもされなくなったんでした。
それに加え俺の持っているお湯は少しぬるい、とほだされるようになりました。
そりゃあ、朝から温かいお湯を持ってきているわけです。
冬も自転車で持ってきているわけです。
そりゃあぬるくもなりますよね、だってお湯は一つだけなんですから。
この世にわたしのお湯は一つだけ。他の人が持っているお湯も一つだけ。
みんながみんな、一つの魂で水を温めているんですね。気持ちがいいですね。
誰一人として、じぶんのお湯に文句を言うことはできません。だって地球上がひとつの大きなお湯なのですから。
ポットを使おうとして、コンセントを使うと先生方は怒ります。
これを「温度のわだかまり」と呼びます。この現象は、みなさまに起こる現象です。
「温度のわだかまり」を自分のせいにするのではなく、他の人にも責任があると考えてみてください。
そう言うふうにあなたが感じ始めるのは、なかなか難しいかもしれませんが、少しずつでいいのでそう考えてみてください。
極力、あたたかいお湯のように生きましょう。